「温燗」 友を呼びて湯豆腐を囲む。 赤く色づいた楓を一片、二片浮かべ 風流などと冷やかされながらも、 やがて宴たけなわになる。 ふとビールに延ばしかけた手を停め、 徳利を引き寄せ、鍋に入れる。 温燗が飲みたくなるよな秋の夜の涼しさよ。 藤次郎